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Topic 第19話 新幹線でなくなった瞬間 (00/10/22)

 3週間ぶりの帰省となった10月6日、全く予想もしなかったトラブルで帰省の足が乱れました。その原因は、鳥取県西部地震でした。

 10月6日13時30分ごろ、鳥取県西部を震源とするM7.3の大地震が発生、震源地近くでは震度6強の強い揺れを観測したのをはじめ、広い範囲で揺れを感じました。私はそのとき、会社(愛知県豊川市)で仕事をしていましたが、全く気づきませんでした。静かなところで仕事をしていたり、はんだ付けなどの細かい作業をしていた人は気づいたようでしたが…。

 しばらくして、先輩から「さっきすごい地震があったらしいけど、帰るの大丈夫か?」と言われたので、3時の休憩時にテレビにかじりつきました。テレビでは、スーパーなどで商品が棚から落ちて散乱している様子などを映していましたが、阪神大震災のように家屋があちこちで倒壊しているようなことはなかったし、車も走っているようだったので、甚大な被害は免れたかなと思いました。それでも、あれだけの地震で直接の死者が出なかったのは、不幸中の幸いだったかもしれません。被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。

 新幹線は、揺れを検知する安全装置の作動で、一時は東側が静岡県内まで止まったようでしたが、ニュースでは京都まで運転を再開したとのことでした。「京都まで出られたらなんとか帰れる」とその時思いました。

 16時20分で退社し、名鉄で名古屋まで出ると、新幹線のダイヤはやはり少し乱れていました。遅れの幅は列車によって様々でしたが、5〜30分くらいだったでしょうか…。運休したものもあったようです。でもその時には少なくとも新大阪までは大丈夫で、山陽新幹線もついさっき運転を再開したと、最近購入したポケットラジオで聞きました。

 私の乗った「ひかり」(通常の発車時刻17時52分)は約6分遅れで名古屋を発車しました。この列車の前には2本の「のぞみ」が走っており、事実上数珠繋ぎ状態なので、スピードはいまいち乗り切れず、岐阜羽島では完全に止まりかかってしまいました。その影響もあって、京都には14分遅れで到着。それでもまだ納得できる範囲内でした。

 しかしです! そこからが「ちょっと待ってくれよ」と言いたくなるような事態に…。京都を出た新幹線はすぐに失速し、完全停止!! 横から阪急京都線の普通電車正雀行きに抜かれる始末…。おいおい…。その後も少し進んではまた止まりの繰り返しでした。車掌の説明は放送で何度かありましたが、声が小さいのかスピーカの調子が悪いのか知りませんが、ボソボソ声で内容を聞き取ることができません。5分以上止まったときは「東海豪雨のときみたいにまた閉じ込める気か…」そんな苛立った表情が私を含め乗客に浮かんできました。まさしく、新幹線が新幹線でなく単なる邪魔な乗り物に変わった瞬間でした。

 ようやく新大阪近くの新幹線の車庫の横まで辿り着きましたが、ここからが長い長い!! 我々の乗っている車両を差し置いて、車庫から回送の新幹線が出て行くではありませんか!しかも2列車も!! 「我々の乗ってる車両を立ち往生させてでも、ダイヤ通りの車両を確保することがそんなに大事なのか!」という恨めしそうな表情で、多くの乗客が車庫から出て行く新幹線を見つめていました。

 結局約1時間遅れで新大阪に到着。京都〜新大阪(通常の所要時間約16分)だけでなんと1時間以上もかかってしまいました。そんなん分かっていたら在来線に乗り換えたのに…なんとも嫌な気持ちだけが残ってしまいました。時間的には近鉄特急を利用したのと全く同じ所要時間で、差額分(1100円)だけ損したことになります。地震の影響でダイヤが乱れ、新大阪での車両の やり繰りに困っていたとは思いますが、このような状態で何の説明もなしに京都を発車させたことは確信犯としか思えませんでした。もちろん元々の原因は地震であり、それによる運転見合わせは致し方のないことなのですが、運転再開後の対応のまずさには飽きれるばかりで、”ひどい仕打ち”としか言いようがありませんでした。ま、地震の被害に遭われた方のことを考えると、影響は まだ軽微だったと言えるでしょうがね…。

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(C)1999-2006 Train Topics


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