| Topic 第23話 高野線ダイヤ改正インプレッション (01/03/11) 南海電鉄では2000年12月23日、南海高野線のダイヤ改正を実施しました。2001年3月24日には続いて南海本線でもダイヤ改正が行われます。今回のダイヤ改正は、高野線・本線ともに大規模なものでした。
実は私、昨年末の帰省時まで南海高野線のダイヤ改正のことを全く知らず、いざ乗ろうとした電車がないのに焦りました。2000年12月28日朝、近鉄特急で難波まで帰ってきた私は10時30分発の急行に乗ろうとしましたが、そのような電車は見当たりません。「えーっ、どないなってんねん!?」と思い、ホームの時刻表を見ると今まででは考えられなかったパターンのダイヤに一新されているではありませんか。…と思っていたら、10時24分発の急行三日市町行きが発車するというのでとりあえず乗り込むことに…。これでは何時に帰れるとも全く計算できず、頭の中は真っ白でした。それにおもむろに天下茶屋に停車するし…まるで別世界状態。三日市町で電車を降ろされ、後続の極楽橋行きを待つ間、ホームの時刻表を見て愕然としました…「本数が減っている!」。
てなわけで、最寄り駅が学文路の私にとっては、今回の高野線のダイヤ改正ではどちらかというと不便になってしまいました。そう言う意味もあって、今回の改正内容については興味があります。以下2項目に分けて簡単に感想を述べさせていただきます。
1.急行を12分間隔パターンに変更
従来は1時間に急行2本、区間急行2本としていた昼間の基本ダイヤパターンを、急行のみ12分間隔として1時間に急行5本のパターン(難波発0分,12分,24分,36分,48分)に改めました。また、泉北方面の準急も1時間4本から5本に増便しました。なお急行は極楽橋行き、林間田園都市行き、三日市町行きの3種類を順番に繰り返します。これにより、
・三日市町までの運転本数が1時間4本から5本に増加。
・区間急行は激減し、相対的に河内長野・三日市町以遠の所要時間が短縮。
・急行のスムースな運転による所要時間の短縮(要するにヘボダイヤの解消)。
といった改善が見られました。区間急行の激減により、狭山・大阪狭山市(旧狭山遊園前)・滝谷・千代田については各停しか止まらないものの、ほとんどすべての急行が北野田で各停に接続するので、それほどの不自由はなさそうです。
また、3つ目に挙げたヘボダイヤの解消はかなり大きいです。今回のダイヤ改正により、昼間の基本ダイヤパターンでは、急行が先発列車のケツ追いのために徐行するというシーンはほとんどなくなりました。このため、急行の停車駅が1つ増えた(天下茶屋に停車)にもかかわらず、橋本から難波までの所要時間が従来より3分以上(上り電車の場合)も短縮されたのです。
しかし、逆に不便なことも挙げられます。
・先ほど述べたように、狭山・大阪狭山市(旧狭山遊園前)・滝谷・千代田の利用者は乗り換えが必要となり、各停の本数も1時間6本(区間急行を含む)から5本に減った。
・美加の台〜林間田園都市が15分に1本の割合から18分に1本の割合に減便。
・御幸辻以遠極楽橋までが30分に1本から36分に1本に減便。
このように美加の台以遠は事実上の減便となり、しかもこれらの駅について見るとダイヤパターンが崩れているため、「○○分に電車が来る」などと覚えられなくなってしまいました。私の住んでいる学文路付近では昔昭和30年代は40分に1本とかだったらしいので、なんだか昔に戻ってしまったような感覚です。36分間隔と24分間隔を繰り返して、なんとか30分に1本を確保して欲しかったなあと思っています。
2.特急を含む全列車の天下茶屋停車
先に少し触れましたが、従来は区間急行と準急が停車していた天下茶屋駅に特急を含む全列車が停車することになりました。これにより、地下鉄堺筋線や阪急北千里・高槻市方面へのアクセスがますます便利になりました。
とのことですが、確かに急行については、区間急行の激減に対応するため停車するのは致し方ないにしても、特急まで止めるかなあというのが正直な印象です。急行の所要時間短縮もあって特急の存在価値がますます薄れてくるような…。
昔の「こうや号」は難波を出ると、新今宮・堺東・橋本にしか止まらなかったのに、今の特急「こうや」「りんかん」は新今宮・天下茶屋・堺東・金剛・河内長野・林間田園都市・橋本に停車。一言、情けないわ…(笑)。今でも天下茶屋と金剛には止まる必要がないと思っています。
ここ数年の間に天下茶屋は、各停しか止まらない駅から特急まで全部止まる駅に急成長したことになります。同様に南海本線でも今回のダイヤ改正によって特急や急行が天下茶屋に停車するので、高野線と本線の乗換えが新今宮まで行かなくても天下茶屋で出来るという利点はあるかもしれませんね。
今回の高野線のダイヤ改正で一番メリットが大きいのは三日市町の利用者だと思います。電車の本数が1時間4本から5本に増え、全部急行なので難波までの所要時間が短縮され、さらに急行の3本に1本は始発駅なので確実に座れるオマケつきというわけです。
急行12分間隔は南海本線でも今度のダイヤ改正で導入されることになっていますが、高野線と同様、和歌山市に近いところでは減便となるようです。新聞報道によると、和歌山市駅の利用者が1993年の3万2000人から1999年には2万4000人に激減したというデータがあり、減便もやむを得ないかもしれません。
しかし、高野線の減便も含め、”効率的な列車運行”を目指した今回のダイヤ改正で、利便性が向上した地域と低下した地域の格差が広がったことは確かです。今回減便となった駅の地域がますます衰退していくことを懸念せざるを得ません。ヘボダイヤの解消など魅力はあるのですが、残念ながら私には、「電車のリストラ」という後ろ向きの考えが見え隠れする今回のダイヤ改正でした。
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