Topic 第37話 思い出の近鉄特急 (02/05/01)

 私が愛知県豊川市で勤務していた昨年4月までの約3年間、和歌山の実家へ帰省するために利用していたのは新幹線か近鉄特急のどちらかでした。新幹線(名古屋〜新大阪)は近鉄特急 (名古屋〜難波)よりも1時間早く着くというメリットがあり、逆に近鉄特急は新幹線よりも1000円以上安いという利点があります。金曜日の晩に会社を終えて帰るときは 時間的に終電までの余裕がないので新幹線を使い、逆に実家から豊川へ戻るときは安価な近鉄特急でつくろぎながら旅をすることが多かったです。 大阪へ転勤後は時々豊川へ出張するときも新幹線を使うので、最近は残念ながら近鉄特急から少々遠ざかっている状況です。

 近鉄特急で難波から名古屋へ向かうときの所要時間についてですが、難波00分発でノンストップのアーバンライナーを利用した場合は2時間5分くらい、途中の主要駅に停車する30分発の特急の場合は約2時間30分かかります。だから、30分発に乗った場合は、次の00分発に比べて名古屋へは数分しか早く着くことができません。料金は2002年4月時点で、乗車券・特急券合わせて4150円です。チケットショップなどで20枚綴りの”まる得切符”を分けてもらうと3300円程度で購入できます。

 さて到着まで2時間以上かかる車内ではどのように過ごすでしょうか。多くの人の場合やはり一番は睡眠でしょう。でも私の場合は近鉄特急ではなぜかあまり眠れません。その前に乗っていた南海電車でしっかり眠っていたからかもしれませんね。私は車窓からの景色を眺めながらラジオを聴くことが多かったです。FMで音楽番組を選局してみるのですが、電車が移動していくにつれて聞こえなくなり、また選局しなおします。それに、奈良・三重の山岳地帯ではトンネルが多く、AMすらほとんど聞けないこともあって残念ながらなかなか落ち着けないです。

 そんなときは車内ミュージックサービス(アーバンライナーのみ)を聴きました。デラックスシートではイヤホン(車内での貸し出しあり)のジャックを椅子の横にあるジャックに挿すだけ、デラックスでなくても手持ちのFMラジオで音楽を楽しめます。ミュージックサービスのチャンネルは確か3つくらいあると思います。ポップス・演歌・クラシックだったかな…。ただ、同じ内容のものを繰り返し流しているようで、1時間もすれば一周してしまいます。それに放送内容の入れ替え頻度も少ないようで、2週間に1度利用していても毎回今井美樹と鳥羽一郎ばかり聞かされたような…(笑)。

 それでも車窓からの景色を眺めながら聴いた音楽なんかは結構記憶に残っています。夕暮れ迫る伊勢若松付近の平野を見ながら聴いたゆずの曲(結構ロマンチック☆)や、朝早く霧の中を徐行する列車で聴いたあゆの曲(妙に神秘的☆)、伊勢中川のカーブを曲がるときに流れていた島谷ひとみ「解放区」など、なぜか曲と景色がセットで思い出になっています。

 あと、デラックスシートに乗ったときはよく車内に備え付けの週刊誌を読んでいました。発車後しばらくするとあっという間になくなってしまうので、乗車したら早めにゲットしておくと良いでしょう。最近は1回800円でポータブルDVDプレーヤーの貸し出し(ソフト1本付)も始めたようです。所要時間が2時間余りだからちょうど映画1本分!これはなかなかGOODなアイディアだと思います。

 終点名古屋に近づいたら、私はよく運転席後ろのデッキへ行きました。この見晴らしが最高で運転士さんが羨ましく思えます。先行列車のケツ追いの様子も楽しめます。デッキの真ん中に陣取りたいところですが、運転士さんに気を遣うのと、微妙な体の動きで客室への自動ドアが開いたり閉まったりするので、できるだけ端へ寄るように心がけました。欲を言えば、デッキではなく名鉄などのように先頭車両の客席から前面の景色が一望できると良いのですが…。

 近鉄特急は少し時間がかかりますが安価で快適に旅することができます。新幹線との競争の中で、これからもサービスの向上に努めていただきたいと思います。皆さんも機会があればぜひ利用してみてください。

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