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Topic 第53話 高野線ダイヤ改正レポート2003(03/06/15)

 南海高野線で2003年5月31日、約2年半ぶりのダイヤ改正が実施されました。前回と同様、今回も南海の歴史に残りそうな大幅改正となっています。Kochan独特の辛口でレポートしてみましょう。

1.注目の新種別「快速急行」導入!
 急行の停車駅は難波方から見て河内長野以遠は各停であり、乗降者数の少ない千早口・天見・紀見峠にも一律停車していました。しかし実質的にはほとんど無意味な停車で、扉を開けたら3秒もしないうちに閉めると言う情けない状況でした。乗客からも同駅の通過を望む声が多かったようで、今回のダイヤ改正では効率的な列車運行を目指し、昼間1時間に1本限定ながらこの3駅を通過する「快速急行」が導入されました。
 どうせなら朝夕の通勤時間帯にも導入して所要時間の短縮を図っていただきたいところですが、この時間帯は同駅を利用する通勤通学客の利便性への影響を考慮して据え置きになったものと思われます。とは言え、朝夕は急行が林間田園都市や橋本まで延長して来ていますので10分に1本もあります。ちょっとこれは多すぎでは・・・? 朝夕の時間帯でも半分を快速急行にして少しでも所要時間を短縮してもらいたいです。仮に半分にしてもまだ20分に1本は確保されますし、通過駅となる昼間が30分に1本であることを考慮すると、快速急行を増やしても問題ないと思います。

 あと、南海時刻表(税込350円)を見て少しがっかりしたのですが、3駅も通過しているのに所要時間はわずか2分しか短縮できていません。これでは千早口・天見・紀見峠の利用者に対して嫌味です。最低でも4分の時間短縮がなければ、不便をかける通過駅利用者にいささか失礼ではないでしょうか。特急が河内長野〜林間田園都市を10分で結ぶのに対し、快速急行は2駅分少ない美加の台〜林間田園都市を9分もかかってしまうのは疑問です。まだこの区間を快速急行で線見したことがないので断定的には言えませんが、9分では少々時間を持て余すのではないかと思います(知ってる人は教えてください)。

 快速急行の導入には実は伏線がありまして、2001年9月30日の鉄道の日記念イベントで方向幕が公開されていました。本サイトでは第31話 南海電鉄 '01鉄道の日記念イベントで取り上げております。このときは、「おおっ、快速急行なんて種別の方向幕まで用意していたとは…。でも将来的には導入されるかもしれませんね。」とレポートしていましたが、それが現実となったわけですね。

 今回の改正では上り5本下り6本というごく限定的な導入となりましたが、次回のダイヤ改正では徐々に適用を広げていって欲しいです。


2001年9月30日千代田工場にて

2.昼間時間帯の運行パターン変更
 前回のダイヤ改正では、急行電車の運行パターンが極楽橋行き・林間田園都市行き・三日市町行きの12分間隔で36分毎の繰り返しとなったため、難波発急行極楽橋行きの発車時刻が13:00、13:36、14:12、14:48といった具合に覚えにくく不評でした。今回はこれを改善し、毎時0分発極楽橋行き(快速急行)、12分発三日市町行き、24分発高野下行き、36分発三日市町行き、48分発林間田園都市行きに統一されました。

 もちろんこれは概ね歓迎したいところですが、発表時に気になったのは極楽橋行きがこれまでの36分間隔から60分間隔に大幅減便となることでした。ところがダイヤを見てみると、平日でも朝の10時台までは30分に1本確保される上に、午後も15時台からは従来どおりの本数になっており、通勤通学にはほとんど影響ないとみられます。観光客の利用が考えられる休日でも、60分間隔になるのは平日よりもさらに短い昼の2時間だけに抑えられていますし、この程度ならば問題にならないでしょう。むしろ、朝、昼、夕方以降でメリハリのついたよく考えられた効率的なダイヤと評価したいです。

 またこのパターン変更により、林間田園都市は18分に1本から20分に1本と若干の減便、逆にKochanの住んでいる御幸辻〜高野下は36分に1本から30分に1本と僅かに増便となりました。ただ、高野下止めの電車が将来橋本止めになるプロセスではないことを祈ります。

3.高野線にも女性専用車両導入
 JRや地下鉄、私鉄各社では女性専用車両の導入が進んでいますが、高野線でも導入されることになりました。平日午前7時20分〜8時30分に天下茶屋駅に到着する上り急行電車7本が対象です。

 8両編成のうち難波方から4両目が女性専用車両とのことでしたので、発表時、私は橋本での増結車両が対象と考え学文路駅を利用するKochanには影響なしと思っていましたが、実は意外な、しかも大きな影響が…。
 女性専用車両の乗車位置を統一するため、すべて4扉タイプの車両を使用することになったみたいで、対象となる列車全てが橋本もしくは林間田園都市始発となったのです。つまり学文路から乗った場合は橋本で乗り換えなければならなくなりました。

 となると大変なのが席取り合戦!先日出張のため、いつもより早く学文路から乗ったとき、それはびっくりしましたよ。座席に座っている人はほとんどおらず、皆一斉に右側の扉の前に集合しているのです!異様な光景に呆然としてしまいました。
 その目的は…。橋本に到着するや否や、向かい側の電車に向かって猛ダッシュ!!5秒も経たないうちに全部座席がきれいに埋まってしまいました。恐るべし早技!!座れるか座れないか非常に大きいので、皆必死のようでした。幸いこの日の私は時間的に余裕があったので、もう1本待って次の橋本始発の電車に乗りましたが、時間の余裕がないときは席取り合戦に巻き込まれることになりそうです。
 まさかこんなところに飛ばっちりがあるとは思ってもみませんでした。

4.その他嬉しい配慮
 細かいところを見ていくと、17〜21時台の特急「りんかん」が橋本でのJR乗り換えに配慮したダイヤに改善され、利便性が向上しました。急行についてもJR線との接続を考慮した若干の改善が見られます。従来はJRの和歌山行きが到着する寸前に極楽橋行きが見切り発車してしまい、次の紀伊清水で3分も対向待ちをする意地悪とも言えるマヌケなダイヤがなくなりました(18:45発)。

 そして何よりありがたいのは、19時台と21時台以降の橋本〜高野下の実質的な増発です。以前は40分間隔になることもあった帰宅時のダイヤが20〜30分に1本確保されることになり、大変助かります。

 いろいろ書きましたが、今回のダイヤ改正は前回不評だった点が十分とは言えないものの改善され、また快速急行の導入と言う思い切った試みを取り入れた点は大いに評価したいです。運行状況を見ながらダイヤを練って、次のダイヤ改正でさらに改善していただければと思います。特に快速急行については、個人的には将来標準となればいいなあと思います。

Topicのまとめ

●注目の快速急行、朝夕の時間帯にも広げてくれると嬉しい。所要時間は改善の余地あり?

●運行パターンを変更し、朝昼夕でメリハリのあるダイヤになったことは評価できる。

●女性専用車両導入で思わぬ飛ばっちり、異様な席取り合戦に。

●JR線との接続改善や、夜の高野下増便など、細かい配慮がありがたい。


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