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○2000〜2001年 完成期
2000年を境に、発展の一途をたどったトレシミュ業界も転機を迎えることになります。これまでWin版・Mac両方をリリースしてきた音楽館は、技術向上を続けるため、京阪電気鉄道からMac版のリリースを中止し、波紋を広げました。ただし、Winユーザのみに集中した効果は
徐々にファンを納得させる結果となりました。走行映像の大きさが従来に比べ2倍になり、各種表示が走行映像内に埋め込まれるという画期的な技術を確立できたのです。
しかし、「電車でGO!」ブームが去り、プレステ2登場によってパソコンゲーム市場は徐々に後退し始め、トレシミュ業界もその影響を隠せなくなっていきます。JR西日本「運転道楽」は2000年4月に発売された第3弾&第4弾を最後に作品リリースは事実上終了し、阪急電鉄「発車よし!」も2000年8月リリースの3線セレクションというベスト版が最終作品となりました。
実写版で残るのは音楽館しかないという状況の中で2001年2月、小田急電鉄小田原線2が発売されました。小田急名物(?)ノロノロ運転を見事なまでに再現、また優等列車の退避を再現した各停をオプショナルディスクとして提供するなど、ファンにはたまらない贅沢な一品です。
音楽館は販売強化に活路を見出すべく、Win版リリースも事実上凍結してプレステ2に進出しました。2001年10月「THE山手線」をリリース、既に完成域に達していた走行音をさらに磨き上げて本物そのままを再現しました。また、驚くほどの滑らかな走行映像により、「TSはカクカクする」という従来の考えを払拭しました。
○2002年〜 円熟期
2002年以降は作品リリースのペースが急激に落ちます。2002年10月、超大作「THE京浜急行」が発売されました。「THE京浜急行」では色灯式信号を走行映像の信号に重ねて表示する画期的な技術を実現しました。前作から1年もかかったことが納得できるほど技術、内容ともに熟成されています。
この作品のリリース後もしばらく情報が全くなく、一時は新作があるのか心配する声さえ聞こえましたが、2003年10月大阪市交通局100周年を記念した「Train
Simulator 御堂筋線」が発売され、特に関西のTSファンを喜ばせてくれました。
一方、電車でGO!シリーズで抜群の知名度を誇るタイトーですが、最新作「プロフェッショナル2」の完成度についてファンから不満が出るなど、開発力の低下がささやかれていました。
それにしてもこのとき”世紀の大合体”とも言える企画があったとは夢にも思いませんでした。2003年12月、間もなくリリースされるのが「Train
Simulator + 電車でGO!
東京急行編」。音楽館とタイトーによるコラボレーションを実現したこれまた超大作であります。一般人には”電車でGO!の実写版”にしか見えないかもしれませんが、走行音や信号再現は音楽館の技術を用いており、今までとは全く異なるテイストに仕上がることは間違いなさそうです。音楽館の技術の素晴らしさをより多くの人に知ってもらうのに、一番効果的な販売方法であると思います。
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